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フィリピンの日本人が減っているという話





先日ふとしたことから「海外在留邦人数調査統計」の2018年度版を目にすることがありました。

私も分類上は「長期滞在者」としてフィリピン日本大使館に届けを出しておりますが、フィリピンの動向について見てみると意外な数字が出ていました。フィリピンに滞在する在留邦人(以下日本人)が減少傾向というのです。Primerさんなどの記事にも書いていましたが、昨年比で2.4%減で16,570人(−407人)だったそうです。最近は「フィリピンの経済は絶好調」とか「日系企業の進出が相次ぐ」などともてはやされてきたフィリピンなので、減少傾向というのはちょっと意外な気がします。

私なりに数字を読んでみますと、減少傾向は昨年だけでなく2014年から続いています。2014年には過去最多の18,870人がいましたので、それから比べると2300人も減ったことになります。(2014年から2015年に9.8%減ったのが大きい。)しかし在留邦人のうち永住者の数は実は増えていて、+4.1%増となっています。(2017年で5423人、前年比216人増)日系企業数も増えていて、2017年で1502社となり、2008年の823社からこの10年で大幅な増加となっています。(2015年、2016年は減少。セブが10.6%増)

数字を見ますといわゆる3ヶ月以上の「長期滞在者」の数の減少が最も多くて、−5.3%の11,147人となっていて、中でもマニラ周辺の減少(−813人)が大きいようです。(セブ領事館管轄は10%、ダバオで1.5%と逆に長期滞在者の数は増えています。)

昔から長期滞在者で届け出を出しているのは半数くらいといわれていたので、実際にはこの数字の倍くらいは日本人がフィリピンに滞在していると思いますが、街で日本人を以前よりも多く見かけるようになったので、この数字はちょっと意外です。もう少し細かく見ていきますと、長期滞在者の内訳は

民間企業関連:6005人(昨年対比-248人、マニラ周辺4917人、セブ862人、ダバオ228人)
報道関係:18人(同−5人、同17人、同1人、同0人)
自由業関係:989人(同−82人、同610人、同198人、同181人)
留学生:614人(同+36人、同360人、同207人、同47人)
政府関係職員:599人(同−16人、同551人、同42人、同6人)
その他:2922人(同−308人、同1681人、同596人、同665人)

全体で見ると

永住者:5423人 (216人増)
長期滞在者:11,147人 (623人減)
男性:11,427人
女性:5,143人

となっています。中でも目を引くのは「その他」に分類される人で、前年比9.5%のマイナス、308人減となっていて、減少分の約50%を占めています。では「その他」に区分される人の定義は、

1. ホテルボーイ、ハウスメイド、給仕、掃除婦、その他単純労働者
2. 外国政府職員(技術協力のための派遣されているものは除く)
3. ワーキングホリデー制度による滞在者
4. 無職・フリーター
5. その他いずれの分類に属さない人

となっています。「その他」の方々が実際にフィリピンで何をしているのかわかりませんが、2922人のうち、1815人男性、1122人が女性となっていて(統計表の数字が合わないので統計の数字が間違っていると思いますが・・)、「その他」分類の男性数が大きく減っている結果になっています。(女性の多くは専業主婦でしょうか?)

これらの数字から私なりに読み解くと「フィリピンの在留邦人数全体では減少傾向にあるが、永住者は逆に増えていて、長期滞在者が減少している。長期滞在者のうち、留学生数は微増、民間企業関連は微減で、減り数が大きいのは「自由業」と「その他」に分類される人たち。」であると言えます。

全体の数だけ見ると民間企業関連の人も減っているのですが、比率では「その他」の人の減りが大きいように思えます。

私も来年の今頃はフィリピン在留邦人の数の減少に寄与するかもしれません。今は日本に滞在していますが、もう1ヶ月以上フィリピンに戻っていません。ビジネスは問題なく動いていて、売上も通常通りです。事務所のオペレーションも滞らぬように注意をしていますが、もう少し改善が必要かもしれません。今年末まで日本に滞在する時間を増やしていき、問題がないようであれば来年早々から生活のベースを日本に戻そうかと考えています。会社は今後も継続していきますし、ビジネスを辞めるわけではありません。フィリピンにも引き続き1ヶ月に1度は戻るようにします。しかし日本にいて売上額が下がらない状態はこの上なく自分自身のストレスが減らせることになります。

フィリピンにおける日本人の減少は私のように感じている人が少なからずいるような気がします。異国の人がフィリピンで起業をしてビジネスを続けていくのはあまりにもストレスが多い場所だと改めて思います。(人それぞれでしょうが・・・)

何かの参考になればウレシイです。

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留学の話





私の娘が2度めの留学のために昨日ノルウェーへと旅立ちました。

なぜノルウェーなのかと私も思いましたが、いろいろと理由があったようで、大きな理由としては現在学んでいる学科を引き続き学べるところと、非英語圏で勉強したかったということらしいです。その上で今通っている大学が交換留学として提携している学校の中なら選んだのがノルウェーの学校だったようです。カナダ留学が語学留学的な要素が大きかったですが、今回は意味合いが違うようです。

中学生の時にオーストラリアへ超短期留学、高校生の時にカナダに1年間留学し、今回はノルウェーへの留学となりましたが、父親としては今回が一番寂しい思いをしています。娘と2人でよく出掛けていたこともありますし、コンサートなどにも一緒に出掛け、喧嘩もよくしますがいい話し相手だったので余計にそう思うのかもしれません。ロス感がとっても強いです。

私は仕事柄海外の人と仕事をすることがほとんどでした。海外の人と仕事をするときは当然英語で仕事をすることになります。そういう環境下にいたので子供たちにも国際的な感覚を養える環境下で勉強をしてほしいと思い、そういう機会をできるだけ提供し、子供たちも今そういう道を進んでいます。娘は大学3回生で、息子は大学にこの春からなりました。両方とも高校からのエスカレートでしたが、大学受験をしなくていいというメリットを享受し、高校生活を楽しんだので良かったと思います。息子は英語での授業を前提としたコースに進んでいます。

彼らが将来どういう道を進むのかわかりませんし、それは彼らの自由です。ただ親としては彼らが路頭に迷わないように道を照らしてあげるのが役目だと思いますし、やりたいことを最大限やらせてあげたいと思っています。「なぜ働くのか?」と聞かれたら、「子供のため」というのも大きな理由の一つです。彼らが学校を卒業するまでは死ぬ気で働かなくてはいけません。ある程度のことは我慢もしなくてはいけません。彼らがどんな道に進むのか決まるまでサポートしていきたいと思います。

仕事のことで最近は子供に意見を聞くことも多くなってきました。ただ私は子供たちに仕事を引き継がせるなどこれっぽっちも思っていません。ただ若いうちにできるだけ社会体験もさせてあげたいです。華僑の多くが高校生の時から仕事を手伝わせます。大学になったら自分の会社の仕事を一部任せたりします。そうやって自分の仕事を引き継がせていきます。それはそれでいい教育方法だと思っています。

今回の留学にあたり、彼女は1回生のときからコツコツとバイトのお金を貯めていました。留学の条件として、学費、寮費は親持ち、食費や生活費は彼女持ちというのが条件です。それだけに彼女の思いも強いと思います。高校の留学のときは学校が1から10までやってくれましたが、今回は学校は入学手続きだけで他はこちらの責任です。寮を決めるのも、飛行機のチケットも、ビザの手配もこちらでやりました。それだけに何かが抜けていないかとても心配です。

とにかく1年間どのように成長して帰ってくるのか楽しみです。お父さんも一生懸命働いてがんばります。


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糖尿病の話





本日の内容は主に糖尿病に関する話題なので、興味のない方、関係しない方には面白くないかもしれません。おまけにメチャクチャ長文です。それを前提でお読みください。

最近この本がベストセラーになっているらしいのです。


医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68

医者が教える食事術 最強の教科書――20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方68

  • 作者: 牧田 善二
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2017/09/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



私も買って読んでみましたが、主に糖尿病患者向けの本でした。内容は以前から言われている「糖質制限」に関する内容で、特に目新しい内容はないのですが、「そこまで言い切らなくてもいいだろう」とか「それはほんまかな」という記述もあるのも事実。でも糖尿病とか血糖値への認識が甘い人や間違った考えを持った人向けにはいい本だと思います。

以前からこのブログでも書いていますが、私も糖尿病持ちです。「糖尿病」というと「自己管理が甘い」とか「太った人しかならない」という間違った認識をしている人も多いのですが、糖尿病には1型と2型というのがあり、1型は肥満とか全く関係なく先天性のもので痩せている人も多いです。2型の人は確かに肥満などが原因で発症するケースが多いのですが、遺伝的な要素も大きいのが特徴です。私は2型です。

以前の記事にも書いたかもしれませんが、糖尿病とわかったのは起業して直後の時期でした。サプライヤーさんと食事をした時に自分の体調について話題になった時に「Akiraさん、それは糖尿病ですよ。すぐに医者に行ったほうがいいですよ」と促され、医者に行くと案の定糖尿病と診断されました。

前職の時に年に2回健康診断があったのですが、その時のデータを確認したらもうその時からずっと糖尿病ということがわかりました。当時の会社の健康診断でははっきりと「糖尿病」とは言ってくれません。「要経過観察」みたいな記載や「要再検査」みたいな記述で、血糖値に関して「要再検査」とは言われてなかった気がします。

糖尿病と診察されて、しばらくは日本のお医者さんにかかっていました。経口薬中心に処方されて、食事も気を使うようになり、みるみる血糖値は改善していきましたが、改善すると気が緩み、また元の木阿弥へ。なかなか管理がうまく行かなかった原因は、糖尿病がそこまで深刻な病気だと思っていなかったのと、病院での待ち時間が苦痛で仕方がなかったのが挙げられます。総合病院に行くと、糖尿病外来の先生は週に1度しか病院に来ません。その先生に診てもらうためにたくさんの患者さんが来るのですが、予約をしても多くの場合、1から2時間ほど時間がずれていきます。毎月それが苦痛で仕方がなく、結局フィリピンのお医者さんに診てもらうことにしました。

フィリピンでも糖尿病はたいへんメジャーな病気で、患者数は日本よりも多いくらいです。理由はフィリピン人の食習慣と自己管理の甘さだと思います。フィリピンの死因で糖尿病は直接・間接的な要因としては上位に挙げられます。よって糖尿病の患者さんは病院にはたくさんいます。病院で待たされるのは日本でもフィリピンでも同じでした。ただフィリピンの制度が日本と大きく違う点は、日本では処方箋がないと薬を出してくれませんが、フィリピンでは一度処方箋をもらうと(もらわなくても)、インシュリンなどの薬は簡単に購入できます。

しばらくその形で糖尿病治療を行っていましたが、薬が簡単に手に入るようになったので、医者に行く頻度が大幅に減りました。自分ではちゃんとやっているつもりなのですが、やはり実際にはそうではありませんでした。お医者さんにいって定期的な検査をしてもらうことでちょっとした変化もわかるのですが、やはり自己流ですと管理が甘くなってしまいます。ましてや自分でネットで調べて自分で薬を調整するなど今から考えたら自殺行為でした。

特に50歳前後になると、体に不調が出てきます。糖尿病が怖いのは血管を血の中の糖が傷つけていきます。私の場合は目に不調が出ました。早速日本に帰った時に目医者に行くと「レーザー治療が必要なギリギリの状態」と言われました。目医者さんに日本での治療を強く促されましたが、以前の総合病院での話をすると、「個人のクリニックでも糖尿病を専門にしている医者がある。紹介してあげる」と言われ、近所の糖尿病専門のクリニックを紹介してもらいました。

このクリニックはインターネットでの予約が可能で、順番が3人目前になるとメールで通知をしてくれます。それまで家で待っていることができます。このクリニックに通いだしてから今までのいい加減な糖尿病治療はやめて、真剣に治療に取り組むことにしました。ここの先生のいいところは比較的新しい治療方法を提案してくれることです。SGLT阻害薬(詳しくはネットで調べてみてください)を紹介してもらい、体重が8kgも減らすことができましたし、HbA1cも当初より3以上数値を減らすことができました。また保険も適用できるので、インシュリンなどの薬代がフィリピンで購入していたときより大幅に減らすこともできました。

最初に紹介した本の中に「血糖値を測る画期的なセンサーがオススメ」みたいな記述があり、調べてみると確かに画期的です。何が画期的かというと、14日間に渡って継続的に自分の血糖値の推移が簡単に調べられるのです。一般的な糖尿病患者は毎日決められた検査事項があります。それは血糖値のチェックです。専用の装置にセンサーを装着し、専用針で採血をして、自分の血糖値がどのレベルにあるのか毎日調べることはとても大事なことです。1型の人は毎食前に血糖値をチェックし、人によっては食事に前後と就寝前と1日に7−8回計測する人もいます。2型の人はそこまで頻度は高くないのですが、1型、2型とも毎日のチェックは欠かせません。毎回チェックするたびに針を変え、センサーを変え、アルコールで拭き取りという行為をしていくと、正直面倒になってくるのも事実です。それがある意味苦痛になってきます。新しいセンサーはずっと装着したままなのでこの行為から開放されます。

このセンサーは主に1型糖尿病の人向けにお医者さんも勧めているらしいのですが、上記の本には2型糖尿病の人にも勧めています。早速クリニックに電話すると処方してくれるということです。嬉しいことに2型糖尿病の人も一部保険が適用されるということです。早速購入し、装着をしてみました。(ちなみにアマゾンでも購入が可能ですが、あくまでも自己責任です。保険は適用されません。)


フリースタイルリブレリーダー(読取装置)FreeStyleLibre

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  • 出版社/メーカー: Abbott
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品




フリースタイルリブレセンサーFreeStyleLibre

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  • 出版社/メーカー: Abbott
  • メディア: ヘルスケア&ケア用品



このセンサーは非常に高額です。センサー一つ7000円以上します。従来の血糖値読み取りセンサーのほうが遥かに安価です。装着に失敗すると7000円が無駄になります。私がこのセンサーをほしいと思った理由が何点かあるのですが、一番大きな理由は「血糖値が何を食べたり飲んだりしたら上がるかがひと目でわかる」ということです。

世の中には情報が溢れています。糖尿病に関しても然り。でもその情報が本当に正しいのかなんて誰もわかりません。自分にあっているのかもわかりません。上記の本に書いていることも本当なのかわかりません。一番信じられるのは自己体験のみです。そうならば自分で調べるのが一番です。このセンサーは私の疑問や疑念を一気に晴らしてくれるかもしれません。

装着して5日ほど経ちますが、今までの経過でわかったことを書きます。(あくまでも私の体において、です。他の方に当てはまるかはわかりませんので、それを前提に読んでください。)

1. 炭酸飲料で「ゼロ」と書いているもの(コカコーラゼロ、ペプシネックスなど)を飲んでも血糖値はほとんど上がらない。(ネット上でも同じような書き込みが多数あります。)
2. お米を食べたら血糖値の上がり方はやはり大きい。
3. 寝ている間の血糖値は低くなるが、朝起床した途端、何も食べなくても血糖値は上がる。
4. 食後に眠たくなったり、体がだるくなることと、血糖値の上昇は比例する。
5. 糖質制限食を食べても全く上がらないわけではない。
6. 超速効型インシュリンの効果は大きい。

今のところはこんなところです。これからもいろいろな食材を試してみて、何が良くて何がだめなのかを調べてみたいと思います。

このセンサーを使うことの一番の利点は食べるものも含めて「どうしたら血糖値をコントロールできるか」ということがわかる点です。自分で血糖を管理できる最適のツールだと言えると思います。血糖値を上げたくないときは糖質制限の食事を中心にしたり、甘いスイーツは食べないとか、間食を避けるなど食事の管理をするのが最適だといえます。ただそればかりをしていたら人生楽しくありません。ワタクシ個人的にはたまにはそういう食事も必要だと思います。私自身は朝と昼は炭水化物は少量ながら食べています。そうしないと一日が持ちません。そういうものを食べるときにはインシュリンなどに頼らざるを得ません。そうやってコントロールをしていくことが重要だと思います。

日本の糖尿病の患者数と予備群が1000万人を超えたと言われています。こういうことを書くとお医者さんに怒られてしまいますが、血糖値が150以下の人は食事を見直せばほとんど良くなるはずです。間食をやめるだけでも効果は大きいですし、ご飯の量を半分にするだけでも違うと思います。120を超えたからといって検査入院とかちょっと大げさな気もします。糖尿病予備群の人にこそ、自分がどういうものを食べたら血糖値があがるのかを把握するのが大切だと思います。気になる人はぜひこのセンサーを使って自分の血糖値を把握してみてください。

糖尿病は甘くみないほうがいいですよ。


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マニラでも自転車を買った





サイクリング熱はフィリピンに来ても衰えず、新しい自転車を探してしまいました。

最初は日本と同じTrekを探してたらBGCに直営店があるのがわかったので、早速行ってみました。店に置いているのはマウンテンバイクばかりで、ロードバイクやクロスバイクはほとんどありません。1台だけクロスバイクがありましたが、「シティーバイク」と言われていて、フィリピンではほとんど人気がないそうです。価格は日本とほぼ同じですね。マウンテンバイクが多いのはフィリピンの道は凸凹の道がほとんどなのでマウンテンバイクでないと逆に乗りにくいので人気があるそうです。

その後オフィスの近くのチャリンコ店に行きました。そこもTrekとSpecializedの専門店で、Specializedはフィリピン唯一の取扱とのこと。いろいろと調べてみるとSpecializedもいい自転車とわかりました。そこでSpecializedの一番安い自転車を購入しました。(最高級のSpecializedのチャリンコは100万円超え)

これです。何も考えずに買ったのでいいのかどうかもわかりません。

スクリーンショット 2018-07-08 16.55.34.png

実際に何回か乗ってみましたが、ハンドルの幅が広すぎてちょっと違和感があります。サスペンションなどはいいのですが、以前から持っているFUJIのマウンテンバイクの方がサイズ的には合っているかも。ハンドルを改造しようかなと思っています。

問題なのはマニラのどこで乗るのかということです。自転車を買ったのでやはり10kmくらいは乗りたいのですが、マニラのメチャクチャな運転の車を避けて乗るのはとてもじゃないですが自信がありません。(私の知り合いでアラバンからマカティまで毎日自転車で通っていた人を知っていますが。私は無理です。)同じようなことを考えている人がたくさんいるらしく、自転車専用道路(MOA近辺)を走ったり、週末に郊外(LagunaやAlabang)で走ってる人が多いみたいです。

10kmというと遠いように思いますが、MOAからマカティまで5kmくらいです。マカティからオルティガスまで7km。MOAからEDSAをずっと通ってNLEXの入り口まで14kmだけです。片道なら全然余裕で走れますが、狂ったバスの運転手に轢き殺されるのがオチです。

で、比較的安全なルートを現在模索中です。オルティガス周辺ですとなかなか思いつきません。週末だけというのもつまらなそうですし・・。

もう一つ問題なのは、最近自転車を狙った強盗や窃盗が非常に多いそうです。鍵をかけておいてもマニラでは自動車を乗り付けられて、自転車ごと持っていかれます。その対策をしなくてはいけません。BGCですと自転車の市民権が得ているのか、モールには自転車専用の置場があります。そういう比較的設備が整ったところで乗らなくてはいけないのもマニラでは辛いところです。

自転車を日常的に利用していて、「ここはいいよ」という場所や道路を知っている方がいたらぜひ教えてください。


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心が痛む出来事





会社を起業して12年。初めてお客様に対して「取引の中止」をお願いしてしまいました。中止の通告をしてからも非常に心が傷んでいますが、正しい決断だったと思っています。

相手は某中華系の食品会社。こちらがユーザー(買い手)の立場で取引を切ったケースは何度かありますが、お客様に対しては初めてです。いろいろと理由があるのですが、大きな理由としては、「要求が度を越していたこと」と「嘘の情報を流されて仕入先メーカーが騙されかけた」という2点です。

「度を越す要求」とはこんなことがありました。このブログを読んでいる方はご存知の通り、私のビジネスは食品機械(主に工場で使う機械)を日本から輸入し、納品・メンテナンスを見ています。生産設備で使う機械なので、お客様の中には24時間可動しているところも珍しくありません。24時間動いているので夜に問い合わせが来るのは日常茶飯事です。今日も別の大手のお客様から夜の22時に電話が鳴りました。私とエンジニアのリーダーは実際に24時間問わず対応しているようにしています。夜中の対応や土日の休み中の対応など出来ない場合もありますが、できるだけ迅速に対応を心がけています。本来ならそういう対応をすべきかもしれませんが、やはり限界があります。(メーカーの多くが対応していないので代理店だけが対応しても意味がないというのもありますが・・)

このお客様の生産部長がが今週月曜日に烈火のごとく怒り狂って電話をしてきました。
「土曜日に機械が故障した。どうしてくれるんだ?」
「お前の会社はどうして土曜日に電話に出ないんだ?」
「土日や夜間にやっている会社もあるんだ。それに合わせてお前らも会社を開けろ」

と、無理難題を言ってきます。こちらの立場を説明しますが、怒りは収まらずヒートアップするばかりです。話題は過去の話に遡って文句を言い始めます。

「3年前のあの時はどうだった」
「半年前はああだった」

など非難が止まりません。終いには「のろま」呼ばわりです。さすがに聞き捨てならないので反論をしました。この会社は部品の手配などを急がせる反面、支払いをすぐにしません。こちらも非常時対応で通常入金前には出荷しないのですが、緊急時には支払いの前に出荷することもあります。それにもかかわらずこの会社は支払いを先延ばしにします。技術者費用など6ヶ月支払いません。それにも黙って耐えてきた過去があります。今回の場合もうちの技術者は初期対応で何点か確認事項を連絡していますが、その連絡が何もないのです。なければ動きようがありません。

「お前らと連絡を取るのは難しい」

とも言います。携帯電話番号まで知っているのに直接連絡をしてこない、のにです。この生産部長はお気に入りの別の出入り業者があり、その会社にメンテナンスをやらせたいのです。(多分袖の下をもらっているから?)そこに納入している日本のメーカーに圧力をかけ、そのメーカーから私の仕入先に電話を掛けさせるのです。あたかも我々が何もしていないようなことを第三者経由でメーカーに吹き込みます。それが上記の2つめにある「嘘の情報を流されて仕入先メーカーが騙されかけた」事です。

この会社の対応で一番腹が立ったのは「Akiraの会社が倒産した。だから〇〇という会社に販売・メンテナンスをさせてほしい」とメーカーに連絡をしてきたことがありました。この時はさすがに仕入先メーカーも看過できず、正式なクレームを送ってもらいました。少しでも安く、有利な条件で仕入れようという悪い華僑系の会社の典型です。

今回のクレームでも最後の方では「お前らがこの機械を扱うのはおかしい。〇〇という会社に権利を渡せ」と言い出す始末なので、仕入れメーカーの社長さんに相談したところ「Akiraさんが決断することにわれわれも追いていきますので安心してください。嫌だったら関係を切っても構いません」というお言葉をいただいたので、「申し訳ないのですが、今回の要求は受け入れられません。弊社がフィリピンにおける総代理店です。他のルートからの販売はできかねます。」という連絡をしたところ、「じゃあお前の会社とは二度と付き合わないわ」と暴言を吐かれて電話を切られ、それっきり3日間連絡がありません。もちろんわれわれはすぐに問題対処ができるように部品の準備と技術者をいつでも出せる状態で今でも待機しています。

今回のようなことをお客様に通達するのは本当に心が痛みますが、私のポリシーに照らし合わせ、このような状態を続けることがお互いの会社にとって利益にならないと判断し、通達させてもらいました。この会社がどこかの第三者経由で話を持ってくるかもしれませんが、その時には誠実に対応させてもらいます。あることもない捏造話を世間にばらまかれ、うちの会社の評判を貶めるようなことはやはり看過できません。最悪出入り禁止になっても仕方がありません。そのくらいの覚悟でやらなくてはこの世界で生きていけません。

このブログでも「お客様は神様だ。神様のいうことはどんな理不尽なことでも受け入れろ」という趣旨のコメントをいただくことがあります。基本的には私もその考えなのですが、我々も利益を出さなくてはいけません。存続をしていかなくてはいけません。サービスに対する対価をいただかなくてはいけません。生きていかなくてはなりません。そうしなければ結局お客様に多大な迷惑を掛けてしまうからです。利益度外視でサービスを提供することも多々あります。それは長い目で見て、そちらの方が双方に取って将来的な利益になるからです。クレームが出ないように日頃から努力をしていかなくてはいけませんが、正直理不尽極まりないことも起こるのがビジネスです。神様は貶めるようなことはしません。それはきっと神様ではないのかもしれません。そんな「神様でない神様」のお客様が増えてきた気もします。

ちなみに他のお客様とは同じような問題は全く抱えていないことは付け加えておきます。


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日本のTVをフィリピンで無料で観る方法





地獄(=フィリピン)に戻ってきました。でも今回から日本には短期間で戻るようにします。ストレスが半端じゃないです。

半端じゃないといえば「大迫半端ない」で盛り上がっているFIFAワールドカップですが、フィリピンではどのように視聴していますか?普段フィリピンにいるときには「全く」現地のTVは観ません。私にとってフィリピンのTV番組は理解できないということもありますが、あまりにも低俗すぎて・・・。しかし今回はスカイケーブルで「ワールドカップパッケージ」なるものがあり、それに申し込んで視聴しています。解説は英語ですが、それはどうでもいいです。ライブで試合を観れることが重要です。

日本にいてもTVを観るのはニュースかスポーツかお笑い(=新喜劇)くらいなもので、ドラマは最近は全く観なくなりましたし、バラエティも然り。フィリピンに滞在中はほとんどTVにふれる機械はありません。とは、いいつつも時には日本のTVが恋しくなる場合があるので、フィリピンでも日本のTVが観れるような環境にしています。

以前は「ボルカノフロー」というロケーションフリーボックスを使っていましたが、日本サイドの設定が面倒で、いくつかの機能が使えなかったりしていました。またiPhone用アプリがOS更新とともにサポートされず、使うのを断念していました。そんな時にまにら新聞やPrimerに「海外で日本のTVが視聴できる」という広告を見つけました。しかしこの手の配信は日本国内においては違法の判決が出ています。

https://www.zaikei.co.jp/article/20130217/124724.html

国外での視聴は問題はないのかもしれませんが、配信自体は違法と判断されている以上、それに加担することになりかねないので、そういうサービスは利用しません。

となると、評判の高いSling Boxなどを新たに購入しなくては、と検討をしていたところ、最近販売されているテレビやブルーレイレコーダーには遠隔地で自宅のTVが観れるという機能が備わっていることを発見しました。(2013年以降のモデルにはその機能が標準で備わっている)

私はパナソニックのTV、ブルーレイを持っていますが、TVが対象機種になっているのを発見。まずiPadにメディアアクセスというアプリをダウンロードしました。(無料)

こんなアプリです。
IMG_0570.jpg

それを起動させて、説明書の通りTVと同期をさせるとiPadで自宅のTVが遠隔操作で観ることができます。

こんな感じで番組表から選んで、
IMG_0571.PNG

こんな感じで観ることができます。(サンプルで使っていますので、お許しを)
IMG_0573.PNG

自宅のTVにはハードディスクを繋げていて、そこに録画されている番組も観ることができます。

ただし制限もあります。

基本的に日本側にTVやブルーレイを置く環境にあることが大前提です。それがないとこの方法は無理です。また当然そのTVがネットに繋がることも大前提です。日本に自宅や家族がいる人は比較的ハードルは低いのですが、問題は「90日ごとにTV機器とアプリを日本で同期する必要がある」事です。これはなぜそうなっているのかわかりませんが、パナのみならずソニーやシャープでも同様のようです。私は頻繁に日本に戻るので、これが問題になったことはありませんが、ずっと長期滞在していて帰ることが少ない人はこの同期ができないので視聴ができません。90日ではなく、せめて180日ごとにしてほしいというのが正直な感想です。

フィリピンサイドの問題ですが、ネットがそこそこの速さがないと映像が途切れ途切れになってしまいます。(日本サイドも高速のネット環境が必要ですが、日本のネットは速いので問題ではない)フィリピンのネットの問題はそこそこ速いネット環境(光回線など)であっても、アクセス集中時にはどうしても遅くなるようです。この記事を書いているフィリピン時間午前10:30で下り21.87Mb/s、上りで24.04Mb/sが出ていますが、夜の9時頃になると、極端に遅くなって1Mb/sが出ないときもあります。そういう場合は映像は途切れ途切れでストレスが溜まるだけです。だからゴールデンタイムの番組はほぼ視聴は不可です。

また今回のW杯のように海外の日本人がたくさん視聴するような場合も繋がりは悪くなります。だから今回はスカイケーブルで観ています。

今回のような場合を除いて、そこまで日本のTV視聴にこだわっていないのでそれほどストレスにはなっていませんが、「日本のTVをどうしても観たい」という方は参考にしてください。


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Rimowaを買った





私はキャリーバックを最近出張によく使うようになりました。(37リットル以下の機内持ち込み可能なスーツケース)

ビジネスバックは大昔はアタッシュケースを使っていましたが、重たいので最近はずっとAceのバッグを使っています。TUMIのバッグやSamsoniteも持っていましたが、重たいのでもう使っていません。

スーツケースもサンコーやプロテカ、Delseyなど使ってきて、最近はRimowaのアルミのスーツケースを購入しましたが、日本からフィリピンに行く場合はハンドキャリーで重たいものを持って帰る場合が多いので、空の状態でも重いRimowaは断念し、最近はSamsoniteのコスモライトを使っています。

キャリーバックについては国内出張を中心に使っているのですが現在メインで使っているのがエースとRimowaのトパーズです。持ち運びは圧倒的にRimowaが快適でいいのですが、37リットルのアルミキャリーバッグはポリカーボネイトと違い、入る量がきっちりしか入りません。使っている人はわかると思いますが、無理やり押し込むのが困難です。で、一週間くらいの出張ならサイズ的にエースのカバンが一番最適なのですが、大きな不満があります。ホイールが役に立ちません。すぐに何かに引っかかり前のめりになり、結局荷崩れを起こしてしまいます。

そんな中、今回東京に出張に行って、Rimowaのサルサを衝動買いしてしまいました。。本当はLimboかBosa Novaがほしかったのですが、在庫がなく、サルサを選びました。。

スクリーンショット 2018-06-21 12.05.29.png

ちょっと昔は「キャリーケースなんて消耗品。高い値段を出して買うのはもったいない」と思っていました。だから値の張るRimowaは敬遠していましたが、やはり使ってみると全然違います。私が重視するのはハンドル、ホイールと重さです。その全てにおいてRimowaはとても使いやすいです。

移動が多い私にとって、スーツケース、キャリーケースは結構重要視しています。今度はLimboのビジネスマルチホイールを狙っています。知り合いの人がドイツでRimowaを買うと格安で買えると言っていたので、誰かに頼んで今度買ってきてもらおうとも思っています。カバンはデザインよりも機能重視です。デザインは二の次です。Rimowaは結構満足しています。部屋の押入れには過去買ったキャリーケースが6個・・・。それをどうするかの方が優先かもしれません。


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自転車を買った







スクリーンショット 2018-06-21 16.14.20.png

(Trek FX LTD. 写真はホームページから借用)

自転車を買い増した。ずばり健康促進のため。マニラには部屋にフィットネス用のバイクがありますが、正直飽きました。部屋の同じ場所をずっと走るのは本当に飽きる。

で、

最初はMTBタイプの電動アシスト自転車を探していましたが、いろいろな人に「それじゃ運動にならない」と揶揄されたのと、息子が一言「その値段って原付きより高いよな?」と言われ、やめました。(狙っていたのはパナから発売予定の33万円のMTBバイク)

で、選んだのがこの自転車。最初はMTBを買おうと思い、検討したところGiantかCannondaleに絞って自転車屋さんに行きました。「街乗りサイクリングでオフロード行かないのならMTBはやめた方がいいですよ。」と店員さんがやたらと止めるので、「じゃあどれがオススメなの?」と聞くとTrekのクロスバイクを勧めてきます。値段もMTBよりちょっと安いし、MTBは古いFUJIをもっているので、結局Trekにしました。

それでバイクが今日届きました。早速取りに行って、コンビニ弁当を買って、早速近くの河原沿いのサイクリングロードを12kmほど走ってきました。もうチョー気持ちがいいです。公害だらけで車にひかれそうなマニラではとてもではないですが味わえない感覚です。これからはできるだけお昼時には出掛けていって1時間ほど走ってきます。

IMG_7151.JPG

近くには茶畑がたくさんあります。これは抹茶の原料となる「てん茶」の栽培をしています。自転車で走ると自動車とは見える景色が全然違います。たくさんの自然に囲まれながらおいしい空気を吸ってきます。

これからちょっと楽しみになってきました。

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残念なフィリピンの大家たち





前回の記事で「私の生きる道」という内容の記事を書いたが、最近「フィリピンは自分の永住する場所ではない」と強く感じている。

フィリピンという国は日本人にとって合う人と合わない人の差が激しいと思っている。私はもちろん後者である。合わない人の共通点を私なりに分析してみると「フィリピンで受けるサービスがあまりにもお粗末」だということが一つの理由にあるのではないか?私のストレスのほとんどがそれに尽きると思う。

「フィリピンで受けるサービス」とはなにか?ビジネスに関していえば、BIRであったり、SECであったり、City Hallであったり、税関であったり、FDAであったり、LTOであったり、すべての役所関係が行うサービスのクオリティはひどい。オフィスの賃貸(家の賃貸)やフィリピンの会社から何かを購入することも同じレベル。

日常生活でいえば、モノを買ったり、何かを食べたり、交通手段であったり、電話を使ったり、ほとんどすべてががっかりレベルだ。

よく「日本人レベルの生活を望んでいるから」というが、その人はどんな生活をしているのだろう?と思ってしまう。私にはイギリスやオーストラリアやシンガポール、アメリカ人の知人がいるが、彼らが私と同じ思いを抱いていることに驚いてしまう。イライラしているのは日本人だけではない。

今回のお題は「賃貸」についてである。

賃貸と一言で言っても、部屋の賃貸、オフィスの賃貸、倉庫の賃貸、店舗の賃貸などいろいろとある。最近は日本からも賃貸サービスを行う会社が出てきて便利になったが、基本的には賃貸物件にはオーナーさんがいて、その人との直接契約がフィリピンでは普通である。このオーナーさんによってフィリピンライフが左右されるといっても過言ではない。

現在私はオフィス、倉庫、店舗を数件と自分の住んでいる場所も現在は借りている。自宅の家主さんはとてもいい方で家族もとても優しく接してくれる。色々なトラブルも親身になって解決にあたってくれ、とても満足している。オフィスも基本的に問題ない。こちらの無理難題も聞いてくれ、助かっている。

店舗も現在借りているオーナーは華僑の人で基本いい人だ。こちらもうるさいことを言うが、基本的にサポートをしてくれる。最悪なのが別の店舗のアドミンと倉庫として使っている場所のオーナーだ。この2つのせいでフィリピンの生活をどんよりと暗いものにしてくれている。

店舗の問題についてはとにかく請求額に間違いが多い。普段使っている電気代がある日突然3倍に跳ね上がる。特別に何かを使っている訳ではない。前の月と変わらない使い方だ。その請求に対しクレームをつけると「調査してみる」と言ったきり、何もアクションを起こさない。こちらは当然その月の支払いを保留する。すると「延滞支払い」として、ペナルティが課される。全部の賃料にペナルティが課されるので半端な額ではない。ペナルティが嫌なので、とりあえず支払いをして、調査結果を待つが、一向に調査をされない。「電気メーターを見せてくれ」といっても見せてくれない。結局うやむやにされる。

この店舗については問題ばかりであった。例えば「工事期間中は賃貸料を2ヶ月タダにしてあげる」と言われたら、何もチャージがかからないと信じ込んでしまう。夜中しか基本工事ができないので、夜を徹して仕事をする。無事に工事が終了し、開店準備をしようとすると一枚の請求書が送られてくる。「レンタル料は無料のはずなのに何でだろう?」と請求書を開けると、膨大な額の請求書だ。詳細を見ると、「夜間工事代」、「夜間エレベーター使用量」、「ガードマン人件費」などという項目がある。そうなのだ。無料なのは「家賃」だけであり、この店舗のあるモールは夜間に工事をすると1時間あたりでチャージをされる。(確か時間あたり250ペソ。8時間働いたら1日2000ペソ。1ヶ月で60,000ペソ。1ヶ月の家賃よりも高い)そんなことは事前説明には何も言われない。膨大なページの契約書には確かに小さく記載されている。工事が長引いて2ヶ月とかかかっていたら、工事代で12万ペソも支払うハメになる。

これらのことにクレームをつけて、支払いを保留にすると別の部門から「催促状」が来て、お得意の「Legal Action」をちらつかされる。いくら不備があっても、いくらこちらの言うことが正しくても「悪人」にされて、訴訟を起こされるのがフィリピンなのだ。ちなみに夜間に搬入のためにエレベーターを使用してもチャージ、洗い場を使用してもチャージされる。またバナー広告やポスターも当然チャージ。(2万ペソ/月)開店後は売上の5%をチャージされる。賃貸料は毎年10%ずつ上がる。更に支払いを拒否すると、臨時スタッフを派遣され、売上からペナルティを強制的に徴収される。正直営業妨害まがいである。日本のモールもこういうのがデフォルトなのか?(どこのモールなのかは秘密です)

倉庫のオーナーも同様にストレスばかりを感じる。倉庫についてはこちらの落ち度もあるので、100%向こうの責任とは言えない部分もあるが、とにかく嘘つきなのだ。もともと倉庫として契約したわけではなく、クッキー工場の移転先で契約をした。食品工場として整備してくれるのが約束してくれたからだ。しかし契約した途端にその約束は反故にされ、一向に場所を整備してくれない。一番の問題だったのが、その場所には3相電源が通っておらず、メラルコにデポジットを支払って(7万ペソ?)ラインを引かなくてはならない。自分で引いてもいいのだが、名義はあくまでも大家の名義。名義貸しだけして実質の支払いはこちら側。そのお金は3相電源を取り外すまで返ってこない。こんな大家なのでデポジットを返してくれるとは思えない。クッキーの生産を諦めたのは言うまでもない。ちなみに一緒に同じ場所を借りている人も同様の問題を抱えている。

私にもきっと非があると思う。誤解もあるかもしれない。でもやっぱりおかしいのは彼らだと思う。以前借りていたオフィスのオーナーもひどかった。後で調べてみたら二重請求をされているのがわかったが、これを解決するのは裁判でしかなかった。裁判費用と過払い金の返金額を考えたら裁判費用の方が高かったので諦めた。今回も同様だ。

フィリピンで賃貸をする人にこれだけは言っておきたい。契約書はすべて貸し手側に有利に書かれている。借り手側に有利な項目は一切ない。対等ですらない。「揉めたら負ける」のが基本だ。でも契約で書かれていても家主側の責任を果たさず、のらりくらりと無視されるケースが多々ある。しかしこちらの起こした問題は「契約書」を盾に攻めてくる。私も日本でも賃貸の経験があるが、そこまで酷くなかったと思う。そういうことがストレスでストレスでたまらない。

だからこそフィリピンにおける時間をこれからは減らしていきたい。フィリピンで受けるストレスは正直体に良くない。必ずどこかがおかしくなる。今は店舗も含め、倉庫とも契約を解除する方向で動いている。それだけでストレスは軽くなる。フィリピンで問題が起こって解決できない場合、自分が解決できるように調整をしなくてはいけない。彼らと争っても何も解決されないし、勝ち目はない。そう思わないとやってられない。


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これが私の生きる道





昨日の地震は非常に怖かったです。朝起きて子供を起こそうと思った矢先、横揺れに続いて激しい縦揺れが。食器棚の中や、積み上げていたものが落下したり、CDラックの中がすべて飛び出してしまったり、天井のライトのカバーが落ちてきたりしましたが、大きな被害はありませんでした。しかし断続的に余震が続いていてしばらくは安心して眠れません。

あのクラスの地震がくればフィリピンの家やビルのいくつかは倒壊しているのではないでしょうか?大阪でも建築法違反のブロック塀が倒れて小学生が亡くなりましたが、フィリピンの家やビルは同じようにブロックを重ねてコンクリートで固めているのが基本です。またあのクラスの地震が起きたら1ヶ月くらい学校が休校になりそうです。「道に地割れができた」「電柱が折れた」とかいってフィリピンの公務員の人はすぐに休みにします。しかし日本のサラリーマンは震度6の地震でも会社や学校に向かおうとします。フィリピン人なら間違いなく会社には来ません。「自分」や「自分の周りの人」が最優先。会社は二の次です。文化の違いでしょうか?

先週は12日の火曜日から展示会に行くため東京に滞在していました。

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東京滞在期間中に東京の通勤ラッシュを何回か経験をし、東京の通勤の大変さを改めて痛感しました。東京のラッシュは関西圏とはレベルが違います。あの大変さを毎日耐えて会社に行くというのは私にはとても無理です。サラリーマンの人は本当に尊敬に値します。

この展示会は起業してから毎年欠かさず行っています。今回の展示会には私のサプライヤーさんのほとんどが展示ブースを出していて、私にとっては貴重な情報源であるとともに、毎年お客様と一緒に同行をするために、新製品を売り込むチャンスです。今年はお客様が全部で4社ほど来てもらいました。とてもいいプレゼンができたと思います。またサプライヤーさんの担当者に直接お会いできるチャンスでもあります。普段はメールや電話でやり取りをしていてもお互いの顔を知っているのと知らないのでは距離感が全然違います。「なんやこいつ、偉そうな奴やな」と思っていても、実際にお会いしてお話するとそうでもなかったり、実は人が良さそうな人だったり、電話やメールでは判断がつきません。最近は「直接会わなくても商売ができる」という若い人もいると思いますが、私はそれは違うと思います。人と人の関係というのはそんなものではありません。

前職から数えてこの業界に随分長いこといます。業界全てに精通しているわけではありませんが、ある分野においてはそれなりの知識と経験を積むことができました。過去5年間、フィリピンでは新たな挑戦として飲食業に挑んできましたが、今後は飲食業に対して更なる拡大はもうしません。一番大きな理由は投資回収まで時間がかかりすぎることです。(他にもたくさんの理由がありますが、その話は追々。)もしかしたら日本で同じ商売をやったほうがもう少しマシだったかもしれませんが、まあ「餅は餅屋」ということです。武士の商法だったということでしょう。

今回展示会に行って改めて思ったのは、ずっと続けてきたこのビジネスに再度集中をしようということです。もうブレません。資源、人材すべてをここに再投入し、再投資します。非常に面白い商材も見つかりました。フィリピンやアジアではまだ誰もやったことのない機械です。市場はまだ小さいのですが、10年後には大化けすると確信しています。(この機械を使ってタイへの進出も目論んでいます。)

いろいろと遠回りをしてお金も使いましたが、幸いなことにすべて自己資金で賄えてきて、一切の借り入れがないので、その点では心配はないです。1千万以上が消え去りますがこれも勉強と思えば前向きになります。進むべき指標や目標が見つかったのも大きな収穫です。

さらに言えば、飲食ではフィリピンにいてオペレーションを管理する必要がありましたが、機械ビジネスではその必要もなく、毎月一定期間フィリピンに行けさえすれば、ずっと滞在する必要もありません。しばらく様子は見ますが、近い将来そちらの方向に動くと思います。これが私の生きる道です。

「選択と集中」。以前にもこのことを書きましたが、将来のために今それを実行しようと決断をしました。このブログを読んでいる関係者の皆様、今後ともよろしくお願いします。


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