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その値段は取りすぎじゃないか?





ちょっと前にこんな記事を書きました。

http://philippinebusiness.blog.so-net.ne.jp/2016-04-27-1

上記の記事では最近起こったことを書きましたが、その中でエアコンに関する後日談を。

エアコンが壊れたことは以前のブログで書いたとおりですが、その原因が追求できません。エアコンを購入した会社は倒産してしまい、連絡がつきませんし、他の代理店(ちなみにダイキン)にコンタクトをしましたが返事がありません。

結局ダイキンフィリピンに連絡をし、機械を有償で見てもらいました。するとコンプレッサーの基板が故障していることがわかり、見積依頼をしました。さすがはダイキン。見積もりはその日に来ました。そして他の代理店の1社から1ヶ月経って見積もりが来ました。

結果はこんな感じです。

<ダイキンフィリピン>
基板 31,000ペソ (購入代金57,500ペソ)

高すぎるとクレーム

→ 10%ディスカウント

再度高すぎるとクレーム (ちょっと安くするための技を使いました)

→ 最終価格が20,000ペソに (彼らの個人的なマージンが乗っていたのか?)

<代理店A>
依頼してから1ヶ月になるが音沙汰無し

<代理店B>
同上

<代理店C>
最初の問い合わせのレスポンスがよかったので見積もりをほぼ3日毎にフォロー。やっと本日到着。

基板 52,080ペソ (設置費別)

仮にダイキンから代理店への仕切りが20,000ペソだった場合、なんと2.6倍もの価格です。

フィリピン人は何も考えていないのでしょうか?ちょっとやり過ぎの氣がします。このような高額のマージンを取っているのはエアコン会社だけではなく、他でもよく見られることです。

先日も家庭用の浄水器トレビーノがフィリピンのTrue Valueで発売されたと聞いたので、早速見せに行って価格を調べてみるとMK-305Tという機種が2,980ペソ=約7,000円という価格で販売されていました。日本のアマゾンでは同機種が何と¥1,670円で販売しています。その差約4.2倍・・・・・・。浄水器の輸入税が7%と少し高く、VATも12%で日本よりも4%高いので、送料なども考慮して少し多めに見ても20〜30%Upが妥当なところでしょう。

しかしフィリピンでは平気で値段が倍など「法外な利益」が乗せられます。400%も乗せるような商売をやってみたいものです。私もクッキーのビジネスを通じて現地の会社がどれくらいの利益を乗せるのか見てきました。他に競合相手がなく、法外な利益を乗せてもユーザーが買ってくれるから平気でそういう商売をします。(日系のレストランでも同じ傾向)だから彼らはプール付きの豪邸に住み、何台もの高級車を乗り回し、日本の感覚からかけ離れた生活をしています。(外資が今後フィリピン市場に入り込んで、物価が下がってきたら、彼らがまず淘汰されます。)

まあある意味モラルの問題なので、これ以上言いませんが。所詮はフィリピンクオリティのビジネスということです。後先を何も考えていません。だからできるだけローカルの会社に頼りません。頼ってもまともなサービスが受けられません。それなら最初から日本で買ったものを持ってくればいい話です。2980ペソ出せば日本では同じものが4個も買えるわけですから。

まあ、どれが適正な利益かという議論は難しいです。シャネルの香水の原価はいくらかという話にもなりますが、業界によって適正な利益というのはあり、今回取り上げた例はやはり法外と言えると思います。

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暇なおやじ

身近なタバコもそうですね、
路上のバラ売りタバコも値段を聞いたら1箱買う場合の倍の値段でした。(私は吸わない)
そんな割高のタバコを1本づつ買うフリピン人の頭の中が判りません、
サリサリの洗剤やら日用品も、SMの安売りで買って、バラで倍で売ってるような値付けばかりです。
ほんと、おバカさん国ですね。笑~
だから単純な商売は儲かる、日本流の当たり前のサービスをしてれば儲かる、って感じですね。
トータル的な苦労を考えたら、私はやりませんけどね。


by 暇なおやじ (2016-06-04 01:45) 

お茶屋

ダイキンには4名ほどの日本人がいたはずです。
事情を話せば値段については考えてくれたと思います。ただ、ご指摘のように担当者がフィリピン人の場合はフィリピン流の単価計算となると思います。
刹那的に儲かれば良い・・・・笑
我が社のローカルGMも同様の感覚で、とても日系企業と商談展開できません。信用が築けないことに気が付かないのです。
そういう意味では、進出してきたラーメン店も将来何店舗残るのか(名前は日系ですが経営者はローカルなので・・・)
外国で起業されていることに敬意を評しますね。
by お茶屋 (2016-06-04 21:14) 

Akira

暇なおやじさん、
私もサリサリストアで買う人の心理がよくわかりません。サリサリのオーナーがスーパーで爆買いしてレジがいつも長蛇の列になっていますが、サリサリで買う人はそれをわかって買っています。スーパーまで行くのが面倒くさいんでしょうね。家の近くにコンビニができましたが、サリサリは影響を受けることなく相変わらず続けています。
by Akira (2016-06-05 11:10) 

Akira

お茶屋さん、
実は今回、フィリピン人スタッフに「日本人と話せさせてほしい」と依頼をしたところ値段が急に下がりました。これから察するに、日本人が管理していないところで自分の小遣い稼ぎにムチャクチャな値段を乗せていたと思います。(個人の判断で勝手に自分の取り分を乗せるのはフィリピンでは普通のことです。過去何度も同じ経験をしたことがあります。)おっしゃるように信用が何たるかがわかっていないようで、信用を築くのには時間がかかりますが、一瞬で失うことがわかっていない。だからこのダイキンのフィリピン人も信用おけませんし、会社自体にも信用が置けなくなります。

もしダイキンの日本人が読んでいたり、知っていましたら、ぜひこのことをお伝えいただきたいと思います。おたくの社員さんはそういう商売をしているということを。売り上げるべき金額が入っていない気もします。フィリピン人って所詮そんなものです。出稼ぎ中はちゃんと仕事をしますが、自国ではやりたい放題です。

by Akira (2016-06-05 11:17) 

お茶屋

多分日本人に話をしても改善は困難だと思います。会社の仕組みによりますが原則的にはローカルの上にローカルGM がいます、そのGMが評価をしているのでセールスの小銭稼ぎではなく、給与評価なのでボッタクるのです。
当社でもGMを含めて同様でこの実績を上げましたと報告します。社長が分かっていても、「お茶屋さんこれはそういう水増し文化なので、改善が無理なんです。駄目だ、当社の方針は裏金・コネを排除すると言っても、営業実績のためにやるんですよ」と嘆いています。
by お茶屋 (2016-06-06 06:58) 

あのね

>サリサリの洗剤やら日用品も、SMの安売りで買って、バラで倍で売ってるような値付けばかりです。
ほんと、おバカさん国ですね。笑~

ウータンで買う人が多いから。
by あのね (2016-06-07 03:21) 

Akira

お茶屋さん、
そういうことなんですね。フィリピン人は決められたこと以外のことをしない人種と思っていましたが、そういう水増しはするんですね。個人の判断で小遣い稼ぎにやっていると思っていました。小売店では勝手に水増しは日常茶飯事です。ダイキンほどの大きな会社になれば難しいのかも。

そういうことがあるので、弊社は見積もりは全て私が作成しています。能力の問題より信用ができないからです。
by Akira (2016-06-07 10:35) 

Akira

あのねさん、
ウータンで買うから余計に価格には無頓着なんでしょうね。私は一度もサリサリでは買ったことはないです。
by Akira (2016-06-07 10:36) 

あのね

すみません、そういうつもりで書いたのでは有りません。借金で売ると踏み倒しも多いようです。たまに店の前に写真と名前と何かタガログで書いてある張り紙が有りますがフィリピン人に尋ねると代金を踏み倒した人らしいです。
つまりサリサリがかなり割高なのはリスクヘッジですね。
それだけでなく販売量が少ないのと直ぐに買えるというコンビニ的要素も有ると思いますが。
また借金で売るからサリサリは高い価格設定でも店として成り立っているんだと思います(実際は利益が上がっているのか知りませんが)
因みに日本とフィリピンのコンビニは他の東南アジアの国のコンビニと比べて価格設定が割高ですね。
それとタバコは日本は専売で自由に価格設定が出来ないのでこれで例えるのは少し条件が違うと思います。
by あのね (2016-06-08 10:29) 

Akira

あのねさん、
私の見方は異なります。よく言えば「利便さにつけ込んだ」値付けの気がします。(コンビニがそうですよね。) 確かにツケでやらないと売れないかもしれませんが、リスクヘッジを考えて値段決定しているでしょうか? 「あそこの店でもやっているから」という感覚の方が強い気がします。少なくても近所のオッチャンがリスクヘッジなんて考えていませんし、ツケでを受け入れすぎて潰れたサリサリを数件知っています。サリサリは儲からないようです。でも一番気軽に始められます。(フィリピン人がそこまで考えて商売をしているなら、華僑に牛耳られない気がするのは私だけでしょうか?)
by Akira (2016-06-08 12:34) 

お茶屋

知り合いがサリサリを出しました。仕入先はPGやWMなど大手グローサリー店。
利幅は大体10%以下でビールは大手に比べて2.5ペソ高
一般的にはこんなものです。サリサリは何処にでもあるので利幅を多くすれば少し歩いて安い所にします。余程遠くないとフィリピン人だって選びます。文句も言います・・・笑

ということで、約1年で潰れました。
誰にでも起業(数万ペソ)でき、競争が激しく、ツケの割合が高く(与信が低く)、客に親族が多い(結局は金を取れない国民性)こともあり、よく潰れます。
リスクヘッジしたくても競合が多いので出来ません。資本がないからサリサリなんです。華僑はサリサリやりません。儲けが少ないからです。
最終的には権利を他人に売り渡し、新たなオーナーが小銭稼ぎにやるのですが将来的に生活水準が上がれば不振になるのでしょうね。いつのことやら・・・
最も我が団地にも数軒ありますが、客層のせいか営業は安定しているようです・・・笑
by お茶屋 (2016-06-10 09:55) 

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