「ありがとう」
本日2016年4月20日で私が2006年に起業をしてから10年を迎えることができました。ありきたりの言葉ですが、本当に「あっと」いう間の10年でした。
私にはビジネスに関しては野望も欲望も理想もないので、会社を大きくしたいとか、上場したいとかということは一切思いませんでした。ただ「家族やスタッフに貧しい思いをさせたくない」という一心で取り組んできました。資金繰りで苦しい時期もありましたが、10年間銀行からも1円もお金を借りることなく何とかやっていくことができたのは幸運だったと思います。おかげさまで食品製造業(クッキー)や飲食業(カフェ)にも進出できました。
私のメインのビジネスである食品機械ビジネスは浮き沈みが激しく、毎年コンスタントに受注が取れません。フィリピンの同業者も毎年たくさん出ていますが、同じくらいたたんでいる会社も多いのが現実です。また小売業とは違い、人間関係がビジネスに左右される業界です。またトップダウンで意思決定が行われるので、華僑のオーナーとのつながりがとても重要になります。元パートナーとの決別、それに伴う誹謗中傷などもあり、あるお客様に入りたくても入れませんし、今後も彼らが生きている限り、今後も無理でしょう。
一方で大手の会社のオーナーさんを含め、あるお客様からは大変かわいがっていただき、毎年のように機械も購入していただき、何とか10年生き延びることができました。これらのお客様にはいくら感謝をしても感謝をしきれないくらいです。昨日も「10年目のお祝い」として、大きな受注をいただきました。半分ご祝儀注文のようなものです。
またこの10年間、どこの輩かわからないような私の会社にチャンスをいただき販売代理店としてサポートしていただいたサプライヤーの皆様にも本当に感謝したいと思います。ある会社からは「訳の分からない小さな会社には販売できない」と代理店を断られるケースも何度もありました。またある会社は元パートナーに言いくるめられて裏切った会社もありました。しかし売上が伸びないのに毎年フィリピンに来ていただき、営業サポートをしてくれているサプライヤー、そしてその担当者のサポートなしにはここまでやってこれませんでした。
フィリピンのローカルスタッフにも何度となく助けられてきました。(こちらが助けたことや逆のパターンも多々ありますが)特に納品・サービスと毎日忙しく動き回っているエンジニアスタッフ、クッキーの製造現場で文句も言わず働いてくれるスタッフ、そしてカフェで何でも文句も言わず無遅刻無欠勤のバリスタ達が居たからこそ、ここまでできました。
家族の理解やサポートがあったのは言うまでもありません。
恥ずかしくて面と向かっては言えませんが、
「ありがとう」
といえるのがうれしい。今の正直な気持ちです。
今年は50歳を迎えます。その年に起業して10年を迎えることができました。でもこれらは単なる「数字」です。今後もあと何年できるかわかりませんが、自分が必要とされる限り突っ走っていきます。やりたいことはまだまだあります。ここで立ち止まってリラックスするわけにはいきません。頑張ります。
今後ともサポートをよろしくお願いします。
起業10年おめでとうございます。
ご病気のこともあるので、お身体を大切にしながら今後も仕事に邁進してください。
by コバ (2016-04-25 23:47)