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フィリピンボケになっていないか?

まだまだタイにいます。昨日も仕事で夜遅く帰って来て少々疲れ気味ですが、お金を使ってタイに来ているのでできる限り働いて帰ります。今回はスクムヴィットのホテルに泊まっておりますが、値段が高いので次回からもっと安いホテルに泊まる予定です。一緒に来ているメーカーさんは会社の経費で来ているので規定内に入っていればどんなホテルにでも泊まれるのですが、私のような立場はホテル一つとっても安くていいホテルというのが基本になります。

今回は展示会に出展をしました。前回見学したImpactではなく、BITECという展示会場で行われました。非常に多くのお客さんが訪れてもらい大きな成果が得られることができたと思います。

展示会の様子。
IMG_2427.jpg

フィリピンの展示会で同様の機械を展示しているところは他社ではないのですが、この展示会では4社も競合がいました。私が扱っている他の機械もフィリピンではほとんど展示されないのですが、タイではやはり競争は激しく、どの機械も3社以上の競合があるような状況です。

しかしいいかえればそれだけ市場が大きい訳で決して悲観するような状況ではないと思います。実際、今回展示した機械のフィリピンでの引き合いの数とタイでの引き合いの数ではタイの方が圧倒的に多い引き合いをいただいております。

今回ある日系企業の社長さんとお目にかかってお話をしたのですが、「タイの市場は大きいですね?」というと「フィリピンとは比べ物になりません。競争がきつくてしんどいけどその分入ってくる額も全然異なりますよ。」と言っていました。

今回のように他の市場でビジネスをさせてもらうとフィリピンとの対比ができ、冷静に市場を比較する事ができます。そこでふと思ったのはフィリピンの常識や商習慣に染まりすぎてはいないか、ということです。フィリピンはフィリピンでそれなりに厳しいものがあるのですが、フィリピンで培ったノウハウがどうも他国では通用しないのではないかと思い始めています。もちろんタイにはタイのやり方があり、韓国には韓国のやり方があるのですが、フィリピンをベースにしていて、それが標準だと考えると国際的な競争に勝てないような気がします。それは例えばプレゼンの方法一つとってもそうですし、開発する商品一つとってもそうです。今回の展示会のブースの装飾一つとって見ても本当にすばらしく、またそこで行われるプレゼンは日本の展示会と同じとまで言いませんが、遜色ないレベルです。それに比べてフィリピンの展示会は残念ながらそのレベルには遠く及びません。

フィリピンはまだまだビジネスチャンスという点においては隙間が多く、今からでも十分参入可能な市場だと思いますが、競争がないという事はある意味進歩や発展がないとも言えます。競争がないからメラルコやPLDTのような殿様商売が成り立つ訳で、そこに安住してしまうといつの間にかボケて来るのではないかと思います。

前の勤務先の社長がよく言っていたのですが、カエルを鍋に入れてちょうどいい温度にして入れてあげるとカエルはその気持ちよさにボケーとなって感覚が麻痺してくるそうです。その状態で温度を上げていって、沸騰させてもボケーとした状態は変わらず、自分でも気がつかないうちにボケーとしたまま死んでしまうそうです。自分がその状態になっていないのか改めて考えるいいきっかけになりました。

フィリピンでのビジネスにおいては別の意味でしんどい面がありますが、常に感覚を研ぎすませて国際的なトレンドを身につけていかないと海外との競争に打ち勝てない気がしています。(日本でも同様の事が言えると思いますが、日本の企業はそれなりに揉まれているのではないかとおもいます。)

タイでのビジネスはこれからですが、今回の展示会をきっかけに多くの契約ができるように頑張ります。今後の展開次第では「タイでビジネスをしよう!」に本当になるかもしれません。とりあえずは9月に開かれるフィリピンの展示会に全力を尽くしたいと思います。

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