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口約束はフィリピンでは厳禁





どこの国の商売でも同じですが、あとで揉め事に発展しないためにも約束事や議事録などは必ず文書にして残すというのはビジネスの基本中の基本です。フィリピンで起業をしてからこのことはかなり強く思っています。(当たり前の事なのですがフィリピンは契約文化であるのですが一方で契約文化でないのがここの特徴でもあります。)

ここフィリピンの特徴は意図的に文章で残さない場合が多く見受けられます。特にそのことが自分に不利になってくる場合、何度文章で返答を求めても返ってこない場合がここフィリピンでは普通です。いざそのことが問題になった場合には、

「そんな事をいっていない。」

というふざけた回答が返ってきます。つい先週そのことで確認しただろう?と問いつめても、「文章に残っていないから知らない。」というのはこちらの常套手段です。

先日もある会社と費用分担について事前に合意をしてもらうように何度となくメールでやり取りをしていたのですが「来週にはボスの承認を得るから」ということで返答を待っておりました。最終的な費用分担の段階になって、「うちの会社はまだ了承した訳ではない。」と文章での正式な確認がないことを盾に態度が一転です。結局こちらからのメールで議事録を添付していたのが効いて最終的に費用を負担してもらう事になりましたが、つい先週までそのことで話し合っていたのにも関わらずあんなにシラを切るのにはかなりがっかりさせられました。

証拠は絶対に残っていないと自信満々のフィリピン人に限って、そのことを記した内容の文章を見せると慌てふためいて態度をコロッと変えます。あの豹変ぶりには驚かせられますが、ここでは本当に何も知らないかのごとく振る舞うのでこちらもそれなりの態度で臨む必要があります。

フィリピン人は自己防衛のためなら嘘をつく事にあまり罪悪感を感じていないのではないかと思う時がたびたびありますが、それをビジネスの世界でも同じです。将来痛い目にあわないためにもここフィリピンでは普段のやり取りはメールやFaxなどを中心にしてできるだけ口約束は特に避けた方がいいと感じています。罪悪感がないだけに厄介には厄介なのですが・・・。
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