検索をしないフィリピン人
以前このブログの記事にも書きましたが、飲食のビジネスを通じて思うことの一つは「フィリピン人は検索をあまり(相当?)しない」ということです。
これはうちのカフェのFacebookへの最も多い質問の「カフェはどこにありますか?」という質問をみてもわかります。Facebookにはもちろん住所も書いているし、地図をクリックすれば地図も出てきます。ネットで検索すれば今ではたくさんの検索結果も出てきます。でも未だに絶えない「カフェはどこにありますか?」という質問・・・。もう今ではテンプレートを用意していて、その手の質問にはコピペで回答しているくらいです。
この件については読者の方から「聞いてもらうだけチャンスなんだから」という意見もいただきましたが、その後もその手の質問が絶えないというのはどう考えても自分で調べていないとしか思えません。
そんなことを思っていたら昨日Twitterでこんな投稿がありました。
https://twitter.com/yurikokai/status/994240945334796289
フィリピンでアパレルECをやった時の反省点を書いてくれているのですが、フィリピンでビジネスをする身としてはその内容は「あるある」ばかりだったのですが、やはりこの方も指摘しているのが「フィリピン人は検索をしない」という点です。(このTweetはフィリピンでビジネスをする方には必見です。とても参考になると思います。ビジネスを実際にしていない人がリツイートしている内容はちょっと的はずれなところが多いですが・・・。)
やはり単にめんどくさがり屋の人が多いのが主因だと思いますが、それ以前に「検索サイトはこれだけ便利」というのを知らない人が多いという面もあると思います。今、Googleが日本のTVコマーシャルで検索の仕方をやっていますが、同様にフィリピンの人はGoogle検索で何が得れるのかをわかっていない気もします。同じことが以前私のスタッフの間でもあり、「Googleで検索」ということを一から教えたら、私よりも検索が上手になりました。結局そういう事が原因なのかもしれません。
ただめんどくさがり屋という面は否定できません。先ほどのFacebookの質問ですが、他には「パフェを配達してください」というデリバリーへの依頼が多いこと。マクドでもデリバリーが当たり前なマニラではすぐ「Delvieryできる」と思っている人が多い気が・・・。私は溶けきったアイスを配達するのは嫌なのでデリバリーはお断りしています。めんどくさがり屋さんがきっと多いのでしょう。(何となくわかる気もしますが・・・)
ちなみに上記のTwitterで書いていることにたくさん頷いてしまったのですが、「クレジットカードが普及していない」という部分については最近変わってきていると思います。確かに普及していませんが、今は急速に増えているというのも実感です。持っている人の中で、人によっては数十ペソ、数百ペソでもカードを使いたがります。フィリピンではカードの決済手数料は基本的に店舗持ち。(一部除く)カードで払うとそれだけ店舗側にとっては経費も増えてしまいます。100ペソ以下でもカード決済をしたがる人が多いので、うちではカード端末はあえて置いていません。
上記のTweetにも書いていますが、フィリピンでビジネスを検討するのにあまりネットの情報などをあてにしないほうがいいと思います。「経済成長率が高い」とか「若年層が多い」というデータに踊らされて進出するのはあまりにもリスクが高い気がします。ただ上記の方のように「失敗を経験して成長を勝ち取る」というのはとても大事なことです。失敗も覚悟して進出して、ノウハウを蓄えた上で再出発というのは大いにありだと思います。私もフィリピンでの起業でいろいろなビジネスをしてきましたが、いまのところ「一勝三敗一分一棄権」くらいでしょうか?負けてばっかりですね。そんなにうまいビジネスは転がっていません。やっぱり。今12年前に戻って「フィリピンで投資しますか?」と聞かれたら「うーん」と答えてしまうかもしれません。ビジネスをするのにはとてもめんどくさい国で、純粋にビジネスをするのにはハードルが高い国です。ブログで全て書けるような簡単なことではありません。
この手のことは書きたいことがたくさんありますが、それはまたの機会に。
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