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フィリピンはやっぱりダメだ





フィリピンで起業をして12年。いろいろとフィリピンのお客様にはお世話になってきた。(飲食に手を出したのはちょっと後悔しているが・・。)フィリピンで起業して、お客様にご支援をいただいたお陰で、子どもたちの学費も稼ぐことができ、何とか生活をさせていただいている。感謝しても仕切れない。

でも残念ながらフィリピンという国はダメな国だと思う。特に仕組みを作っている役所関係は正直どうしようもない。「フィリピンの制度ってすばらいい」「こんな国に生まれてきたかった。」と思うことは少ない。

現在抱えている問題を少し触れていきたい。

以前にも少し書いたが、新事業を立ち上げようとしていて、そのために新会社を設立することにした。昨年の10月からSECに申し込みをしているのだが、2月8日現在認可が下りない。年末にはいいところまで行ったのだが、年が明けたら謎の「Online導入」により、申請が振り出しに戻った。フィリピンあるあるで、新しいシステムが稼働するには時間がかかる。案の定SECのOnlineシステムには不備が多いらしく、Errorの連続だ。

何とかそれらを切り抜けて「コンプライアンス」という段階までたどり着けた。が、そこから全く進まない。見事なまでに進まない。他の会社の状況がどうなのか知らないが、全く動かない。12月末にはSEC登録が終わって、1月にはスタートする予定だったのにできない。

SECとか役所に人間は(それに限らないけど)他の人のことなどどうでもいい。申請者が困ろうと知ったことではない。自分の仕事に影響がなく、お給料を毎月もらっていれば、急ぐ必要なんてまったくない。「SECの申請?」「だから?」「で?」みたいな感じだ。システムに問題があるのは担当者の責任で、組織の問題ではない、とすらきっと思っている。

1ヶ月も2ヶ月もスタートが切れなくて収入がないのは痛いのだが、もうどうしようもない。フィリピンってそういう国だ。

もう一つの問題も触れておく。

今年がACR(外国人登録証)の更新年だ。更新月は9月なのだが、今回の滞在以降に1ヶ月以上マニラに滞在するのは7月以降になる予定だ。少し早いのだが、今回は長期で滞在しているので、この機会に更新をしておこうと思って、いつもお願いをしている弁護士に依頼をした。

すると先日連絡があり、「2007年と2008年はAnnual Reportに行っているか?」と質問を受けた。このブログでも書いているのだが、2008年に実はパスポートとACRカードを紛失していて、両方とも再発行してもらっている。その際にパスポートに挟んでいたものも同時に無くなった。Annual Reportの領収書も然りだ。だから支払っているという証明書は残っていない。

2013年にもACRを更新しているが、その時は何も言われなかった。2012年には前年2011年に更新をしていないことを指摘され、2000ペソ以上のペナルティーを支払った。どちらの場合にも2007年と2008年を支払っていないことなど言われなかった。2018年になってなぜそんなことを言われなくては行けないのであろう?ペナルティー額は5000ペソ以上。

もう11年前の事など正直忘れてしまっている。支払っていないのなら2009年の時点でなぜ指摘されないのであろう?なぜ毎年指摘されずにいたのか?まったく意味がわからない。

実は同じような事が輸入者免許の更新のときにも指摘された。Withholding Taxを2008年と2011年に抜けているところがあるからペナルティを支払えと指摘された。過去の書類をかき集めて調べたところ、そのうちの半分以上が支払い済で、税務署側の入力ミスということが判明した。フィリピンの役所関係は「入力ミス」というのが極めて多い。アニュアルレポートでも入力ミスなのかもしれない。

毎年アニュアルレポートに行っていて、わからなかったのだろうか?なぜ今になって指摘を受けるのか?11年も前のアニュアルレポートの未払い(P310)をなぜ今になって指摘されなくてはいけないのか?

毎年毎年毎年こんなことの繰り返し。もうバカバカしいにも程がある。こいつらと話していたら自分が見下されているようで、本当に気分が悪い。

でもここはフィリピンという外国。その国のルールには従わなくてはいけない。たった5000ペソに異議を申し立てて、ブラックリストにのるのは得策ではない。冷静に考えなくてはいけないと自分に言い聞かせている。自分で選んだ道なのだ。

選ぶべき道はたったひとつ。出ていけばいいことだ。フィリピン脱出を一刻も早めることだ。飲食は最悪全て手放してもいい。後悔はあるが、未練はない。もうそろそろ我慢も限界に来ている。次のACRの更新はもしかしたらないのかもしれない。何がいいんだろう?この国の?


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ある起業家

Akiraさん、こんにちは。私もこの国で飲食業をやってましたが、行政と施設管理者にホトホト愛想が尽きて脱出しました。血反吐を吐く思いで全てを清算し帰国便に乗り込んだときは身体も精神も脱力し、これで全て解放されるんだと。。涙が滲みました。ビジネスチャンスは掴んだのかもしれません。が、寿命を削るような精神的な疲弊との引き換えに幾ばくかのお金儲けをすることが虚しくなりました。この国で得た体験は今でも役立っていて、人生からラテン系との関わりを外したり、日本人であってもフィリピンっぽい匂いを感じると接触を避けています。そうすることで事前に多くのトラブルを回避できてます。享楽的なかたには共通点がいくつもあり、人種を越えて一致する行動則みたいなものがあり、巻き込まれる前にそういう人間を避けるようにしています。フィリピン人から学んだことです。
by ある起業家 (2018-02-09 17:44) 

kujira

モアの喫茶去が閉店になっていました。
by kujira (2018-02-10 08:05) 

Don

今、フィリピンにいらっしゃる理由を3つ挙げるならなんですか?
最初にフィリピンに住み始められた理由も気になります。

by Don (2018-02-14 16:38) 

Akira

ある起業家さん、
はじめましてでしょうか?全くおっしゃる通りでこの国の行政はどうなっているのか理解できないどころか、もう無性に腹が立ちます。あまりに腹が立って大声で一人の部屋で叫ぶか、何もやる気がなくなってしまうかどちらかです。この国でビジネスをしているのですからそれなりの覚悟でやっていますが、あの無責任さはどこから来るのでしょうか?

この国が発展しているからと日本から進出して来る人が増えてきましたが、われわれのような起業家ではなく、大きな企業の方の駐在員で、きっとこんな思いはしていないのではないでしょうか?またフィリピンで簡単に起業できると思ったらこれも大間違いですね。

私もこの国を去る時が来たら同じように涙をながすと思います。やっと開放されたと。その時まで頑張ります。お互い頑張りましょう。


by Akira (2018-02-16 02:17) 

Akira

kujiraさん、
先日記事にさせていただきました。詳細はそちらをご覧ください。
by Akira (2018-02-16 02:19) 

Akira

Donさん、
3つも理由はないのですが、
1. 家族のために稼がないといけません。これが最大の理由です。嫌でも何でも稼がないと家族が路頭に迷います。
2. フィリピンの行政や仕組みはクソですが、フィリピンの仕事は楽しくさせてもらっています。この仕事に関わって30年近くになりますが、楽しみは増えるばかりです。楽しく仕事ができて幸せだと思っています。
by Akira (2018-02-16 02:22) 

ある起業家

知己ですよ。思い浮かんでるかと思いますが笑。今は日本で別の商売を立ち上げ中です。フィリピンの経験で今では「死ぬこと以外はかすり傷」になりました。朝、目が覚めて太陽が昇ってるだけで幸せです。フィリピン時代に変な人に関わるより別の手順に進むほうが早いことを学んだので、そのまま実践しました。転進したほうが何もかも早い!というのが実感です。
by ある起業家 (2018-02-18 22:55) 

Akira

ある起業家さん、
なんとなく思い浮かんでおります。(笑)お元気ですか?

毎日が非効率なフィリピンに神経をすり減らす毎日です。昨日もSECから連絡があり、また一からやり直しとか・・・。お前らの失敗をこちらに押し付けるのはやめてほしいとつくづく思っています。

もうラテンの血はどうしても変えられません。彼らがいくら努力しても血だけは変えられません。だからどんな教育を施しても変えられないのがわかりました。おまけに彼らのホームで戦ってもアウェイは不利なのはやはり同じで、そういうことを理解しなくてはここではやっていけません。

とはいっても、それを上手に使いこなしている華僑もいるわけで、ヤマト魂でビジネスに望むのではなく、キッパリと割り切って仕事をした方がいいのかもしれません。「他人のことは無関心」で居ることができるのか?

自問自答がまだまだ続きそうです。
by Akira (2018-02-20 10:21) 

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