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フィリピン人には「カイゼン」は無理?





先日の金曜日に一足先にフィリピンを脱出し、日本に帰国しました。お客様の一部が20日から休みになるところもあり、22日と23日は営業アポが取れないですし、クリスマス渋滞は激しさを増すばかりで外出もできません。おまけに24日から1月4日まで多くの会社では休みになるので、思い切って日本に帰ることにしました。先日も記事に書いていましたが、今回のフィリピン滞在ほど気が重い滞在はなかったので、フィリピンを離陸する時はいつも以上に嬉しかったです。

今年はカフェの開業という一大イベントがありましたが、小さい店ながらそれなりのコストがかかりました。機械ビジネスで儲けて貯めたお金をクッキービジネスに投資し、今回は飲食店ビジネスに投資しました。フィリピン華僑が新しいビジネスや設備投資に投資をするときには2年以内の回収を目指します。私も各ビジネスで2年以内に投資が回収できるように来年は新規ビジネスを起動に載せたいと思います。一方で機械ビジネスはいよいよ10年目に突入します。今までのやり方を見直し、改善すべき点は思い切ったメスを入れ、過去にないくらいの大胆な改革をしたいと考えています。

さて、今回帰国する際に気がついたことをちょっと書きます。前回痛い目にあったPALで帰国したのですが(関西空港への直行便は他に選択肢がない)、NAIA第2ターミナルのI-Cardレーンは建物入口から左手にしばらく前に移動しました。ここがさらにルールを変えたので非常に使い勝手が悪くなっています。

ご存知の通りI-Card Holderは出国費用として2,170ペソを支払わなくてはいけません。それ以外に1650ペソのトラベル税と施設利用料550ペソを支払わなくてはいけないので毎回4,370ペソ(今のレートだと12,000弱)を支払う必要があります。(注:トラベルタックスは外国人で頻繁に出国している人は「払え」と言われることは少ないみたいです)以前の記事にも書きましたが、この2,180ペソの内訳は、

Emigration Clearance Certificate 700ペソ
Head Tax 250ペソ
RP/SRC Fee 700ペソ
Legal Reserch Fee 20ペソ
Express Lane Fee 500ペソ

と正直訳の分からない費用ばかり。(これを支払わなかったらビザが無効になるって本当なのでしょうか?)この内「Express Lane Fee」は以前は確かに、長い列に並ばずにI-Card所有者は特別なレーンで処理をしてくれていたのである意味納得していました。しかし今回の変更で思いっきり改悪されました。どう変更になったかというと、以前はお金を払うブースの隣にパスポート審査があったのですが、そのブースが一般の人と同じ場所に移動しました。

閉鎖されたCasher横のI-Card Holder向けパスポート審査ブース。
IMG_2103.JPG

そのレーンは一応「特別レーン」として書いているのですが、ガードマンはそのレーンの意味を理解していなくて、空いていたら一般人をどんどん並ばせます。結果として、そのレーンは何も「特別」ではなく、普通のレーンと変わりません。Casherに並んでから一般レーンに並び直すので、時間は一般の人に比べ倍くらいかかります。結局パスポート審査が終わるのに30分位かかりました。今回思わずCasherに「Express Laneの意味が無いから払いたくない」と言ったら、「私にはどうしようもできない」と素っ気ない答え。ここで出国拒否されてもアホらしいので仕方なく払って出国しました。I-Card Holderの人でこれからPALで帰国する人はご注意下さい。

フィリピン人はきっとこの変更を「KAIZEN 改善」と思ってやっているのでしょう。でもフィリピンのカイゼンはカイアクになっているケースが非常に多い。道路工事など典型的な例です。C5は私がよく利用する道の一つですが、Market Market近辺でいつも大渋滞です。ここはKalayaan通りとC5の交差点を先頭に両方向が以前から渋滞していた場所ですが、

Kalayaan地図.jpg

何を考えたのか数年前にここにUターンブリッジを設置しました。最初は「カイゼンだ。これで渋滞は解消するだろう」と考えて、建設したのでしょうが、結果はどうなったか?このUターンブリッジのせいで5レーンくらいある道が3レーンに狭まり、ここがボトルネックとなり大渋滞を引き起こしています。はっきり言って大迷惑です。(マニラの渋滞の理由の一つが、何も考えていない都市計画のせいだと思っています。(MMDAは特にひどい)多くの幹線道路で複数の車線が狭まることで渋滞を引き起こしています。EDSAのTaft駅、空港への高架橋、道の真ん中で停まって客待ちをするバス、ジープなど)

後先を考えないフィリピン人に「長期的な計画」の策定など無理な話なので、こういう無意味な「カイアク」がいつまでたっても無くならないと思います。

ちょっと追記です。PAL関西空港行きの飛行機の機体が新しくなりA330-300型になったのですが、機内エンターテイメントはなくなりました。(ビジネスクラスは知りません。)映画や音楽は一切上映されないのでそのつもりで。(未確認情報ですが、機内WiFi経由でどうも映画が見れるようです。タブレットや携帯で視聴可能みたいですが無料か有料かはわかりません。)


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セブノスター

すでにご存知だと思いますが、来年1月15~19日まで
ローマ法王がマニラを訪問されます。

当初はセブ訪問も噂されていましたが、18日は
シノログ(セブ最大のお祭)当日でもあり、無理でした。

マニラの交通混雑は毎日かなり酷いレベルだと思いますが、
ローマ法王滞在中はさらに凄いことになる恐れがあります。

特にニノイ・アキノ国際空港(NAIA)周辺には近づかないことです。
  
 .
by セブノスター (2014-12-23 14:28) 

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